スポーツ選手の病気 ジャンパー膝
バレーボールやバスケットボールなどの跳躍競技のスポーツ選手に起きやすい病気にジャンパー膝があります。走る動作の多い長距離ランナーやサッカー、走り高跳びや走り幅飛びなどにもよく見られる病気で、特に10代から20代中盤くらいまでの若い世代がなりやすいです。どちらかというと室内のジャンプ競技のスポーツ選手のほうがジャンパー膝になりやすく、体操選手などにも起きやすい病気です。
ひざのお皿の下の部分にある膝蓋靭帯は、太ももの前の筋肉とつながっていて、ひざのお皿を包むようにしてスネの骨とくっついています。スポーツ選手がジャンプやランニングを繰り返すと、やがて太ももの前の筋肉が疲労して、硬くなってしまいます。太ももの前の筋肉が硬くなると膝蓋靭帯は上方向へと引っ張られるようになり、ひざのお皿の部分で摩擦が生じやすくなります。
摩擦で膝に痛みがでるのがジャンパー膝の症状で、ジャンプ力の高い選手ほどなりやすいので注意が必要です。運動した後、ひざのお皿の下や上側に痛みがある場合、徐々に痛みが和らいだとしても用心する必要があります。